2016年04月23日

文章を書く時に自分が気をつけていること

お久しぶりです。
ブログはすっかり宣伝のためだけの記録になってしまっていました。

近々宣伝記事もまた書こうかと思うのですが、今回はちょっと別件で。

pixivのコメントで「文章力を上げるためにどういうことをしてますか?」的な質問をいただきました。
正直、自分もさほどしっかり学んできたわけではないので、「自分なり」に気をつけていることくらいしか書けませんが、備忘録だったり初心に返ったりする良い機会かなとも思い、今回はつらつら書いていこうかと思います。

ご興味のある方のみ、見ていただければと。
以下の注意点は、「面白いものを書く」という部分ではなく、「技術的なところを上げる」という部分を意識したものというのが前提です。
また、自分は文章の先生でもなく、特別学んだわけでもないので、情報の取捨選択についてはご自身で、というところだけご留意ください。
あと、すっごい長いです!


●本を読む。
最初っから、自分が最近できていないことを挙げてますがw
多読的なものでインプットを増やす、という方向のアレではなく。

まず、「自分が普段使っている文章は正しくない」という意識を持つことが最初かなと思います。
日本人だから日本語が書けるというのと、人に読ませる文章が書けるというのは別物であり、きちんとした法則がある、というところを意識しないことには改善に着手できません。

「小学生の頃、文法習ったし……」と言っても、それを全て覚えているのか、小学生が習うレベルが文法の全てなわけがない、というところから入り、きちんとした校正の入っている文芸書あたりを一冊手に取って、規則を意識しながら読んでみましょう。

とりあえず1冊でいいです。
文章上手い人や文法に詳しい人が自分の周りにはいたりしますが、なかなかそのレベルに一足飛びにいけるわけではありません。(基礎練は嫌いな人も多いですしね……自分もですが
特に同人活動は「楽しい」が先でいいと思いますし、そのあと自然と訪れる「もっと上手くなりたい」も、何もプロのレベルまでいきたい、というのが願いなわけでもない。
できる範囲で楽しく、そして少しだけレベルアップのために頑張る、というスタンスが長く楽しくやるコツだと思います。
なんだかんだ言って自分もそれで7年目くらい。

脱線しましたが、とりあえず1冊。

カギカッコはこういう風に使うんだ。――(ダッシュ)はこういう時に使うんだ。ダッシュは2つ続けるの? 4つ続けるの? 奇数で使ったりしないの? 「!」や「?」の後は1つスペースを空けるんだ。でも行の先頭にカギカッコがある場合はスペースを空けないのか。「……(三点リーダ)」は2つ使うのか。これって紙面とwebとゲームとで違いはあるの? 「・(ナカグロ)」を3つ続けるのじゃダメなの?
などなど。上で挙げたのは文法というより規則ですね。
普段は読む際、気にしないポイントであり、文章書く人の場合でも意識せずに出来てる人は出来ている。
でも、同人界隈だと出来てない人もかなりいる。
こういう細かい部分を整えていくだけで、紙面は整然としだします。とっても見やすくなります。

意識しながら本を読むとペースは落ちるし、とても疲れます。
どんどん先に行って話を追いたいのになかなか進まないもどかしさもありますが、是非1冊試してみてください。
その後は、自然とそういう読み方も身につくかと思います。



●スキルアップさせたい部分を明確にして書く

ばくぜんと「上達してぇなぁ」と思っていても上達しません。
結局、いつも通り書いてしまうからです。
なので、どこをスキルアップさせたいか、自分の中で明確にして……できればお話1本分書いてみましょう。

例えば
・多少文章が変になってもいいから、1度使った表現は可能な限り避ける → 語彙力を増やす
・会話文を少なくして地の文で説明するのにチャレンジしてみる → 情景描写に力を入れる

などなど。
特に1つ目など自分は、最初の数年は意図的にやっていました。
気を抜くと、やはり自分の書きやすい文章を書いてしまいます。そうするとクセで同じ表現ばかり出てきて、文章が単調になってしまいます。単調になると、読み進めるのは早くなるんですが、同じことが書かれているような感覚になり、頭に残らなくなってくる(と、自分に言い聞かせてました)。

意図して単調な書き方をしてリズムを作るという方法もありますが、それはもう少し先の話。

悲しい感情を「悲しい」と書くのは簡単です。
でも一言で済んでしまいます。
女の子が親を殺されて抱く「悲しい」も、失恋した「悲しい」も、同じ一言になってしまいます。
読者に読み取ってもらう・想像してもらうという楽をするのではなく、前者と後者の悲しみにどれくらいの違いがあるのかを説明してみましょう。
最初はくどくど書いてしまったり、うまく表現できないかもしれませんが、この練習をすると場面に合った感情を表現できるようになると思います。

ちょっと慣れてきたら、そこに風景描写を混ぜてみると良いかもしれませんね。
悲しい → 雨が降っている / 気分が沈んでいる → 空が曇っている



●無闇に漢字を使わない。漢字の正しい意味を知る

コレ、文章書き始めの頃にあるあるパターンです。
可能な限り漢字に変換するとカッコイイと思ってしまうことってあるんですよね……。
でも、それって読み易いのか? そして、その漢字をその文章で使って意味があっているのか?

例えば、
「今時を刻む」みたいな文章があったとします。
これ、初見の人がみたら「イマドキ」と読んでしまいかねません。
そして後の文まで読んで「ああ、now≠ナ時を刻んだのか」と理解します。
でもそれって、読む際にごく僅かなストレスになるんですよね。それが積み重なっていくと、結局、読みづらい文章だった、という印象になります。

文章を変えずにこれを避けるには2つ、簡単な方法があります。
一つは「いま時を刻む」と、「今」を平仮名にしてしまう方法。
もう一つは「今、時を刻む」と、間に「、」を入れる方法です。

平仮名にして読み易くすることを「ヒラク」と言います。
ひらいて平仮名にすることで、文章が軽くなるというのと、漢字・平仮名のバランスが取りやすくなるという効果も期待できます。

あと「、」は、強制的に文脈を区切ってくれるので一目瞭然ですね。

さて、あとは漢字の正しい意味、についてです。

例えば、
「君がそう言うなら、そう言うことにしておこう」という文章があったとして、後半の「言う」の漢字は正しいのでしょうか?

ご存知の通り、「言」という漢字を使った場合、基本的には「口を開いて言葉に出す」という描写が伴います。
前半の「言う」は、君が発言した≠ニいうのを受けての使い方なので、正解でしょう。
ですが、後半の「言う」は、誰かが発言したことに掛かってはいません。
意味合いとしては「その決定でいいよ」という感じでしょうか。

このように、何でもかんでも変換可能な漢字に変換していくと、漢字が持つ本来の意味とは違う意味で使ってしまうことがあります。

無闇に漢字を使わない。迷ったら語源を調べる。使い方に不安があるくらいならヒラク!
を、心掛けると読み易い文章に近づくと思います。



●短い文章を心掛ける

慣れないと「、」で文章を続けてしまいがちになります。
切り時が分からなかったりするんですよね。
あと、その描写を一続きで書いてしまいたいとか、流れるような描写にしたいとか、色々考えはあるかと思います。

が、長い文章というのは読みづらい。
そして、長くなればなるほど、前半に何を言っていたのか分からなくなってきます。
そうなるくらいであれば、上のスキルアップのところで書いたこととは少し反するような形になりますが、短く区切って単調になった方がマシ……な場合もあるかもしれません。

まずは1つの文章で「、」は1〜2個に制限する。どうにかしてどこかで「。」を入れて区切る。
それが出来ない文章なら、そもそも構成が悪いと考えて、文章自体を書き直す。
くらいの心掛けでいってみると、目に見えて読みやすさは変わってくると思います。

短い文章というのは簡単そうに見えて、実際は技術が要ることです。
逆に長い文章は、すごそうに見えて、よっぽど読み慣れている人でない限り読みにくさが先行します。
短く、コンパクトな読み易い文章を心掛けてみましょう。






と、長々と書いてきましたが、とても全部は書ききれません。
そして、普段、自分が気をつけていることはもっともっといっぱいあって、気付いていないことや、いま思い出せないことがあると思います。

なので、今回は誰もがちょっとした意識の持ち方だけで取り組めて、初心者にも優しい部分を思いつく限り書いてみました。


ただ、冒頭でも書いた通り、これらが合っている保障はありません。
でも、すごい間違ってたなという感覚も、今のところ自分の中にはありません。
上手くなりたいけど聞く人がいなかったり、どう調べればいいか分からなかったり、あんまり頑張りすぎない程度に頑張りたい、という方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
posted by 和泉亮 at 20:39| Comment(0) | 日記
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